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ある雲水さんの青春

車の仕事には関係ないですが、最近ふと思い出した若いお坊さんの話です。

 ある雲水さんの青春。

ある雲水さんの青春。


最近ふとしたことで、今から14年ほど前に若いお坊さん(雲水というらしいですね)とお話しした時のことを思い出しました。


以下は昔の日記から抜粋したものです。

 お通夜・お葬式に来た坊さん2004/5/23 (Sun) 19:41:12

お通夜・お葬式に来た坊さん2004/5/23 (Sun) 19:41:12

お通夜・お葬式に来た坊さん、というか、老師さまの補佐役で来た若い雲水(修行僧)さんを2日連続で某所の禅宗系修行寺まで送迎しましたが、
その途中での会話が、大爆笑ものでした。



雲水さんの話の中身は半分が老師様への文句、半分が身の上話、総じて愚痴100%という内容でしたww

 【進学時】

【進学時】


12歳のときから窮屈な中高一貫の全寮制高校(ド田舎)に行っていたので、
夢の一人暮らしを実現すべく都内の大学の推薦をGET。


住むアパートまで早々に手配、友人に東京暮らしへの夢を語る高校最後の日々。


と突然進路指導の先生から呼び出し。
先生「おまえ、京都の花園大学(お坊さん系大学)に届出したのか?入学手続きとるけど、いいのか?」
本人「ええええ~っ」「待って下さい。なんかの間違いです」

自宅に帰ってから父親(お寺の住職)に猛抗議。


本人「勝手に人の進学先変えるな!」
父親「そりゃなんかの間違いだ。俺は何もしていない。先生に訂正しておきなさい」


進学先を都内にするということで進路指導の先生に再訂正。



後日、先生から呼び出し。「花園大学推薦合格おめでとう!」
本人「えええええ~~~っ」

自宅に帰ってから再び猛抗議の息子。


父親「そー言えば、届出を出した記憶がないことはないが、まあ、京都も都会だし。一人暮らしできるし、いいじゃないかww」



結局、素直でまじめなこの人は、グレることもなく、京都へ。

 【衝撃のキャンパスライフ?のスタート】

【衝撃のキャンパスライフ?のスタート】

衝撃の進学騒動からすでに決めていたアパートの解約などバタついている間もなく、

父親「おい、京都いくぞ。知り合いの寺に一泊する」
で、着いた所がすごい歴史のありそうなお寺。


案内された部屋で「明日、親父はどういう下宿先に連れて行くんだろう」と思いを廻らしながら父親と布団を並べて就寝。

翌朝起きたところ、父親の姿が見えない。
布団がキチンと折りたたんである。「親父早いな。もう飯か」


ふと見ると布団の上に置手紙が。曰く「がんばれ」

本人「???・・・・! えええええ~~っ」



そこへ寺の老住職がやってきて「よろしく。キミが私の身の回りの世話をすることになる。起床は3:30。まず、読経してそれから朝食の支度。それから掃除、それから学校へ云々・・・」

本人「ええええ~~っ」



老住職の説明を一通り聞いたあと、
本人「あの~門限は?何時でしょう?」


老住職「5時だよ」「それ以降は寺に重要文化財多いんで防犯の赤外線張るから出入りできないよ。ソレまでに帰ってきなさい」


本人「ええええ~~っ」



結局、素直でまじめなこの人は、グレることもなく、特異なキャンパスライフ4年間を。

 【就職詐欺?】

【就職詐欺?】

ほとんど修行僧としての4年間が終わりに近づいた頃、大学にひとりの老僧(といってもピンピンしてるの)がやって来て、
「どうせ実家がお寺なんだから、うちの寺に修行に来なさい。九州佐賀でも、伊万里市は都会だから楽しいぞ」

で、卒業後、佐賀に着いて一両編成の電車に、「ええええ~~っ」(田舎!)。


伊万里駅前正面の「売り家・○×不動産」のぼろい建物に「ええええ~っ」(ド田舎!)。


修行先の寺に着いたら、勧誘に来た老師が「あ、なにしに来たの?」本人「ええええ~っ」(話が違う!)。



実家の寺には親父が「うちの寺には和尚は二人もいらんっ!」と言ってがんばってるので帰るところがない。



結局、素直でまじめなこの人は、グレることもなく、その寺に6年もいる。(ふつうは長くて3年らしいです)




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以上が昔の日記からの抜粋です。



 いい感じの方でした。

この文章は2004.5ですから今から14年前のものです(一部加筆訂正)。
※雲水さんが私にお話しくださった内容をほぼほぼ忠実に書き留めたものですが、雲水さんの愚痴ベースで、「雲水さんのなかでの真実」みたいな感じです。実際の事実関係は私にはわかりません。



その後その若い雲水さんはご実家に戻られて、お嫁さんをもらってお子さんにも恵まれたものの、若くしてご他界されたことを、数年前にふとしたことで聞きました。


ここ2年連続で私は子供を進学先に送りとどけたのですが、今になってふと、あの感じのいい雲水さんのことを思い出しました。


お子さん方がいま中学生か小学生かは存じ上げませんが、あなたのお父さまはとてもいい感じのひとでしたよとご縁があって伝わればと思います。


※もともとの文章(ネット上の日記・今は消えてしまっています)では伊万里市を〇〇〇市としていたのですが、もうずいぶん昔のことだし雲水さんのお話通り伊万里市でいいかなと思い、そのように表記しました。


※雲水さんの修行していらっしゃったお寺は円通寺さんといって古刹です。


※雲水さんのご実家は関東の埼玉?秩父?らへんだったかもしれませんが、記憶があいまいです。


いい感じのかたでした。


2018.4.21 タックス佐賀・協和自動車㈱ 代表取締役社長 古賀慶仁



※一応、伊万里市の名誉?のための補足ですが、いまでは伊万里駅前もこざっぱりと再開発されていて、「売り家・○×不動産」なんかは跡形もなくなっています。鉄道車両はあいかわらず一両編成が多いみたいですが。川沿いを歩いての伊万里神社~円通寺~城山あたりの散歩は、新緑の頃とかとても気持ちがいいですね。都会じゃなくても雰囲気のいいところがちょいちょいあるところです。

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