
佐賀/小城/多久/杵島 車検 修理 販売 おまかせください!
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本社工場:佐賀県小城市三日月町石木166-1 | 展示場:佐賀県小城市三日月町堀江1755 0952-73-3848
ずいぶん昔のことですが、お客様から中古のフィアット・パンダの注文をいただきました。
評価点がいいものを安くということで、なかなか予算内で程度のいいものがGETできない日々が続いていました。
と、ある日のこと、フィアット・ウーノという超マイナーな車が査定に入ってきました。
当時の社長(創業者さん)と当時の店長さんは「おなじフィアットやけんが、パンダじゃなかばってんが、こいでよかろーもん」と言って相場も分からずに、というか相場もろくろく調べずに、あっという間に買取をしてしまいました!!
私も傍らでどんどん進む買取商談に焦りながらなんとか相場を調べていたんですが、インターネットがまだ普及していない時代で印刷物の資料では、オークションの取引実績データを見つけきれませんでした。
「パンダを探す人は、おそらく『パンダじゃないと!』と探しているはずなんで、ご購入になるわけがないです!正直こんな正体不明の車に手を出すのは無謀です!だいたいウーノという車の相場もわからないままですから!」と強く反対したんですが、「パンダよりだいぶ安かけんがよかろーもん」ということで買取が決まってしまいました。
買取額は50万円だったと思います。
当時のフィアット・パンダの狙っていた年式・程度・走行距離・色の流通相場は95~105万円ぐらいだったと思います。
確かに安いんでしょうが・・・・・って、違うでしょ!!
そのあとでウーノ君に試乗しました。
ハンドルが重い・・・・・すごく、重い!
パワステじゃなくて、重ステ!
内装が・・・・しょぼすぎます(涙)
おしゃれのおの字もない、高性能のこの字もない、なんのとりえがあるのか理解に苦しむ車でした・・・・
( ´△`)アァ-
洗車してワックス掛けて室内のクリーニングをかけて、お客様にご来店いただき、見ていただきました。
お客様 「これ違う車でしょw」
商談のしょの字もないシチュエーションでした。
「しょーがなか。オークションに出すばい!」と社長さん(当時)。
あらためてオークション取り引きの記録をずいぶん調べましたところ、1件ありました・・・・
落札価格、24万6千円・・・・・!?
(ヘ;_ _)ヘ
オークション出品の線はなくなりました。
それでも、わたしとしてはオークションに出してしまう方がいいと思っていたんですが・・・・
「いや、こがん変わった車は逆に売れるかも知れん!」と上のお二方が小売する方針を決められました。
気が進まないなあ~
1ヶ月経ちました。売れません。というか、だれも見てくれません。
2ヶ月経ちました。売れません。
エンジンがかからなくなったので整備工場にもって行きました。
燃料ポンプが故障していました。
整備工場からもどって来て、しばらくしてまた、エンジンが始動しません。
また燃料ポンプでした。
そのあと、点火系にも故障が出たような気がします。
何回か整備工場への入退院を繰り返すうち、店の主(ぬし)になりました。
1年半が経ったころ、エンジン始動時にカタタタタッ・・・・!と怪しい音が・・・・・・。
とうとうエンジン始動しなくなりました。
整備工場にもっていったところ、「エンジンをかけたあとアクセルを必要以上に吹かしたでしょ!カムシャフトが折れてます」とのことでした。
50万円の廃棄物になってしまいました・・・・・
私としては壊れてよかったと思いましたw
売れるわけないとは思っていましたが、万が一なにかの間違いで売れた時はお客さんにこっそり連絡して、キャンセルしてもらおうと思ってたので・・・・
警察署に出す車庫証明の申請のやり方でわからないところがあったということで、困った見習いの事務員さんが110番に電話をしてしまいました。
「なにかありましたかっ!」と聞かれて、「あの~車庫証明の~○○がわからないんですけど~」とか言ったら、ちょっとおこられたみたいです・・・・
車庫証明の件で警察に電話するときは、110番じゃないですって・・・・・・・
わたしが営業の修行・研修で他店さんにお世話になっていたときのことです。
そのころ車の買取、仕入れをやっていました。
「利益は元にあり」という格言のように、収益を上げていくには、適正な価格での仕入れが重要です。
焦るあまり仕入れの価格を頑張りすぎれば大体の場合は泣きをみるのですが、昭二君(仮名)という同期の同僚さんが、いつもいつも周りの忠告にもかかわず頑張りすぎた仕入れをして、いつもいつも損をしていました。
ある日、日産のフィガロ(知ってる方、なつかしいでしょ?)を仕入れてきました。
しかも2番人気のパープルです。(1番人気はベージュでしたね)
昭二君のことだからさぞかし高い値段で仕入れてきたんだろうな~と思って値段をきいてびっくりw
120万ww
あのー、オークションでも普通は100~110~118万円(当時相場)ぐらいなんですがw
オークションでのてっぺんの数字でも123~126万円ぐらいがてっぺんのてっぺんなんですがw
わたし「売るあてあるの?」
昭二くん「いや、オークションに出します」
わたし「・・・・・・・・・・・」
オークションに出したとして、出品料、陸送代、売れたときの成約料が必要なんですがwww
どう考えても直接経費&間接経費、昭二君の人件費・・・・考えると、125、126万円以上でないと実質赤字ですってw
どんなにいい車でも、適正な値段超えて高すぎたら、はなっから不良在庫のババですって。
昭二君がババ引いてきたwwww
で、そのフィガロ君はオークションに出品されました。
オークションに出品する台数が多い場合、出品店から売り切りの調整要員が派遣されることがあります。
自社出品車の競り中に何人の入札者(応札者)がいくらの価格まで入札しているか、競りと同時進行で確認して、適切なタイミングで「この車、売った!これから先勝ち残った人が落札者です!」という意味の「売り切り」「売りつくし」表示を指示する役割の要員です。
調整役の監視の下でなら、自動売り切り設定の場合よりも、競りの応札状況に対してより柔軟な対応ができます。
入札者が多いときなら、予定より早めに「売り切り」を点灯させて入札者さんたちの競争心を煽ります。
入札者が少ないときは売り切りを思わせぶりにして数字を引っ張っていって、数少ない入札者からなるべく高い数字を引き出すように努めます。
で、そのフィガロ君昭二号が出品されたオークションでの調整指示役がわたしでした。
フィガロ君の競り順が来ました。
スタート価格80万円です。
価格ボードの数字が自動的に上昇していきます。
80、85、90、100・・・・・
入札者さんたちは自分の思惑の数字までボタンを押して入札していきます。
まだまだいっぱい入札者がいます。
わたしがいる調整室にある、入札者の人数を示す調整画面のうえの赤ぽっちがたくさんあって、画面が真っ赤です。
105、110、113・・・・・
ちょっと少なくなってきましたが、まだ5~6人はいるみたいです。
いまが「売り切り」をつけるタイミングじゃないかと思いました。
でも、入札者同士が競り合ってくれなければドボン!となって赤字確定になってしまいますが・・・・
117万円で「売り切り」をつけました。
118~119万円を超えれば応札者が激減するでしょうから、117万円で売り切りました。
万が一複数の入札者さんたちが競い合わなければ、ドボン!で赤字確定です。
117.3万円、117.6万円、117.9、118.2、118.5、、、、、、、、、
順調に価格は上昇していきます。
入札者さんたち、がんばれ!いけ!いけ!
心配ご無用でした。
120万円をあっというまに突破、損益分岐の125、126、も突破。
あとは昭二君の成績ですw
128、129万台も突破。
入札者さんたち、がんばれ!いけ!男だろ!勝負だ!この車に賭けるんだ!
130万円突破www
131万円ぐらいだったかと思いますが、競りが終わりました。
昭二君、おめでとう!
「ま~た、昭二君、やっちゃった・・・」と言われずにすみましたw
ババ抜き、いち抜けた~!
そして、調整指示役のわたし君、おめでとう!
万が一、赤字売り切りの段階でドボン!になって赤字売り切りの責任というババを引かずにすみましたw
ババ抜き、に~抜けた~!
そして、最終落札者の勇者さん、おめでとう&ご愁傷様w
そのババどうするんですかw
他の出品車の競りの調整もひと段落して、オークション会場の食堂で昼ごはんをたべました。
食後、入札者さんたちの席を回って、知り合いが誰かいないかぶらぶら見回りました。
知り合いっていうか、いました。タックス佐賀の社長さん(創業者さん)が。
わたしを修行先の他店さんに派遣した派遣元の社長さんですw
「おー!お前、来とったか。さっき、ものすごー良かフィガロば、仕入れたばい!」
って、うちの会社かよーーーーー!
その後、研修先の他店さんからタックス佐賀に戻ってきたとき、フィガロ君に再会しました。
結局、車検込みで138万円ぐらいで大切にしてくださるお客様のところにいきましたw
昭二君→わたし→タックス佐賀というババ抜きでしたが、最後はお客様のパートナーとしてハートのエースになったみたいです。
うちの会社の収支ではスペードのエースか、ジョーカーのままだったですがw
ホンダのステップワゴンが発売になってまだそんなに経っていない頃の出来事です。
社長さん(創業者)が「ステップワゴンの新古車がものすごう安かった!」「もちろんすぐに仕入れた!」と仕入出張先の東京から興奮気味に連絡がありました。
スタッフがオークションの出品リストで確認すると、
5人乗りのステップワゴンでした・・・・・
3列シートじゃないステップワゴンって、ワゴンというよりほとんど貨物バンですって。
キャンセルペナルティを支払っての即キャンセルを営業スタッフさんがすいぶん意見具申してたんですが、社長さんは意地になって仕入れてしまいました。
展示場について値段をつけていちばん目立つ国道沿いの正面に展示しました。
値段を見てたくさんのお客様がご来店されました。
そしてほぼ全部のお客様が、来店3分後には笑いながら帰っていかれました。
「あんまい安かておもうたらw」
結局、社長さんが自分で購入して、釣り専用車になりました。
いまは展示車に貼り出す表示をエクセルで作っていますが、5,6年前まではうちの創業者さんが絵の具を使って一枚一枚手書きで書いていました。
それを見てちょいちょい思っていたんですが、昔の車屋さんの表記はなんか変です。
ダイハツ ミラ
→ミラー
鏡じゃないですってw
トヨタ カローラ
→カローラー
なんで語尾を伸ばすんですかw
ズバル ヴィヴィオ
→ビビオ
マンガの弱っちい男の子キャラみたいなw
トヨタ スプリンターマリノ
→スプリンターマリノス
Jリーグサッカーじゃないですってw
ホンダ インスパイア
→インスパイヤー もしくは インスパイヤ
だから、なんで語尾が伸びるんですかw
インスパイ屋って何屋さんですか。
スズキ カルタス エスティーム
→カルタス エスチーム
「ティ」ですw
ホンダ シティ
→シティー
これは分からなくもないですね。
ホンダ トゥディ
→ツディ もしくは ツデイ
「トゥ」ですw
さすがに「ツデー」の表記はなかったです。
ホンダ トゥディアソシエ
→ツディアソシエ もしくは ツデイアソシエ
「トゥ」ですw
スバル インプレッサ
→インプレッサー
なんで語尾を伸ばすんですか。
コンプレッサーみたいじゃないですかw
スバル レガシイ
→レガシー
これは分からなくもないですね。
でもなんか高級感が無くなるw
スバル サンバートラック TB(ティービー)
→サンバートラック ターボ
ターボチャージャーじゃないですってw
軽トラにターボがついてる訳がないじゃないですかw
その軽トラ、さぞかし速いでしょう。
ダイハツ ムーヴ
→ムーブ
これは分からなくもないですねw
オークションの出品票でもムーブと書いてる人がおおいですね。
トヨタ ヴィッツ
→ビッツ ビィッツ
ただこれはすぐに「ヴィッツ」と表記されるようになりました。
エアコン→エヤコン もしくは エヤーコン
air-con Yの字なんてないんですがw
エアバッグ→エヤバック もしくは エヤーバック
air-bag Yの字も、Kの字もないんですがw
整備工場の古いメカニックのおじさんたちが入庫ボードに書いてる車種名も変でした。
三菱 パジェロ
→パゼロ もしくは ハゼロ
「ハゼロ」って、原形が分からないんですがw
三菱 パジェロミニ パジェロJr(ジュニア)
→パゼロミニ パゼロジュニア パゼロジュニヤ ハゼロミニ ハゼロジュニア ハゼロジュニヤ
ハゼロミニとか、なんか小魚の幼魚みたいです。
もちろんパジェロイオも同じような感じでした。
トヨタ スプリンター トレノ(TRUENO)
→トルエノ
ローマ字読みしたんですね。
研修先の他店さんで先輩営業マンのTさんが、外注先の板金塗装屋さんに三菱リベロをもっていきました。
板金社長さん「なんていうのぉ?この車ぁ」(ちょっと東北訛りっぽい)
T先輩「三菱のリベロです」
板金社長さん「リベロンていうのぉ?この車ぁ。かわった名前だねぇ~」
あとで、
T先輩「ドリンク剤じゃないってww」
って、これは表記じゃなくてただの聞き間違いですねw
仕入れの競り市・オークションの出品車の表記には、セールスポイントとなるような内容が書いてあります。
書いてはありますが、時々「うそじゃないけど、明らかに入札者の誤解を誘うようなひっかけ表記」があります。
トヨタのVOXYを買ったとき、やられちゃいました。
出品票に「両側スライドドア」と書いてありました。
「両側スライドドア」と見て、「両側パワースライドドア」と早とちりしてしまいました。
オークションでは売主さんの思惑、競合する他の応札者さんとの対決があるので、なかなか落札できないことのほうが多いです。
50台トライして落札仕入れできたのは0なんてこともめずらしくはありません。
で、手当たりしだい入札をしていくなかでついつい出品票のチェックが甘くなることがあります。
「両側スライドドア」・・・・・・って、あたりまえのことですよね。
両側がスライドドアじゃないVOXYなんて存在しませんw
両側スライドドアってとりたてて書くほどのことじゃないです。
両側パワースライドドアだったら両側のスライドドアが自動で開閉するという最大級のセールスポイントですので、出品者は必ず書きます。
逆に言えば、両側パワースライドドアの表記のほうががごくごく当たり前で、両側スライドドアなんていう表記は普通の出品車には書いてありません。
「両側スライドドア」と表記するのは、「両側スライドドア」の表記をみて「両側パワースライドドア」だと勝手に勘違いするうっかり者をひっかけるテクニックですw
それも、引っかかるほうが間抜けというレベルの、古典的というか、ベタベタの陳腐なトラップです。
落札者から文句を言われても「自分はうその表記をしたわけではない」と言えばそれで話はおしまいですからw
でも、引っかかってしまいました。。。。
両側パワースライドドアだと勘違いして、仕入れてしまいました。。。
現車が展示場について入荷チェック中にびっくりがっくりでした。
入庫した瞬間から30万円級以上の赤字決定ですw
あと、装備の書き漏れを装った「本当に装備ついてない」ひっかけ「無表記」がありますね・・・・
よくあるのは普通ついているはずのAC(エアコン)の欄が無表記とか。
入札者からすると「エアコン無装着車」とか書いて欲しいんですが、そんな親切な出品者は見たことがないですねw
軽トラックとかはけっこうAC表記のない車=本当にエアコン装備なしがあるので昔から真っ先に見てチェックしているので引っかかったことはないですが、トヨタのスターレットGTという普通乗用車でエアコン無しの車をうちのお店が落札したことがありますw
乗用車でなんでエアコン未装着なんだよ!!
出品票を見直すと、エアコン欄が空欄でしたw
もちろん、大赤字でしたw
グレード欄が無記入の場合も、やばいですね。
標準グレードかなとタカをくくって落札したら、とんでもない特殊なグレードだということがあります。
普通表記すべき箇所を空欄で出品するなんて、だいたいひっかけ表示だと思ったほうがいいですね・・・
(まあ、なかには記入するのがめんどいとかほんとにうっかり記入漏れをやっちゃったということも多いでしょうが)
乗用車なのにパワーウインドがついてない車(いまどきくるくる手動で窓を開ける車)だとか、乗用ワゴン車なのにほとんど貨物バン並みの装備内容の車だとか・・・・。
普通のグレードの車だと思って落札したら大変ですよね・・・・
でも、急ぎの仕入れで、オークション50台も60台も応札して1台も落札できないときに、ついつい魔がさして入札しちゃう人がいるんですよねw
スターレットGTの件はうちの創業者さんでしたが、もちろん、わたしもちゃんと授業料をお納めしたお間抜けさんのひとりです。
「うそじゃないけど、見る人の誤解(勝手な思い込み)を上手にさそうような、実質はうそに近い」類の表記にはお気をつけください。
中古車の出品票に限らず、世の中にあふれていますのでw